ダージリン・セカンドフラッシュ
5月になると、その年の2番目の芽吹き「セカンドフラッシュ」が始まります。
セカンドフラッシュの最盛期は5月後半から6月中旬頃。この時期はファーストフラッシュの時期に比べて気温や湿度が高く発酵が進みやすくなることから、水色も濃く香味ともにしっかりとしたお茶が作られます。セカンドフラッシュの香りの強さと味わいの深さは、最もダージリンらしさが現れる季節といってもいいかもしれません。
6月になるとインドにはモンスーンがやってきます。モンスーンがベンガル湾に到来してから10日前後でダージリンはモンスーンシーズンに入ります。モンスーンによって大量の雨がもたらされると香りのあるお茶が作られなくなり、徐々にシーズンが終わりを迎えます。
その年の気候によってはセカンドフラッシュのスタートが遅くなることもあり、そのシーズンにモンスーンの早い到来が重なると、茶園によっては良質なお茶がほとんど作られないままシーズンを終えることもあります。
グレンバーン CLONAL DELIGHT, ダージリン セカンドフラッシュ 2024
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サングマ FTGFOP1-MUSCATEL, ダージリン セカンドフラッシュ 2024
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シーヨク FTGFOP1-CH MUSK , ダージリン セカンドフラッシュ 2024
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タルザム MOONLIGHT, ダージリン セカンドフラッシュ 2024(非売品)
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バラスン MYSTIC, ダージリン セカンドフラッシュ 2024
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フグリ FTGFOP1-TIPPY CLONAL, ダージリン セカンドフラッシュ 2024
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ダージリンの茶園
ダージリンの茶業は19世紀中頃にイギリス人によってはじめられ、のちにベンガル人をはじめとした資本家に受け継がれました。茶園のオーナー企業の多くはビジネスの中心地コルカタにあり、一つの会社がいくつかの茶園を所有しています。
個々の茶園の運営には、現在でも英国統治時代にはじめられたプランテーション方式がそのまま踏襲されています。茶園が一つの「村」のような存在で、働く人は茶園の敷地内に住居を構え、同じ茶園内に医療所や学校などの施設もあります。
プランテーション方式の茶園で作られる紅茶は、トップであるマネージャーの知識や経験、統率力などの力量によるところが大きく、マネージャーが変わるとその茶園の味が大きく変わることがあります。また近年はマネージャーの世代交代に伴い、アドバイザーとして経験豊富な元マネージャーなどが就任しているケースも多くみられます。このアドバイザーの存在も茶園の味を左右する大きな役割を担っています。
マネージャーをはじめとした茶園の管理者層には、ベンガルやビハール、UPなど、ダージリン以外のインド北部出身の農業を学んだ人たちが就任することが多いようです。
一方、茶園の労働者の多くはネパール系です。現地に行くと、茶園の管理者と労働者との顔立ちが違うのがわかります。19世紀中頃にイギリス人がこの地で茶業をはじめる際に、労働力として多くのネパール人を移住させました。現在でもダージリンでは日常的にネパール語が使われています。
こうした構造を背景に、ダージリンではゴルカランド州独立運動があり、茶園経営の問題の一つにもなっています。