ルフナ/ サバラガムワ
ルフナとサバラガムワは標高2000m以下のローグロウンの産地。ローグロウンはスリランカ全体の紅茶生産量の60%を占め、他の産地に比べて高値で取引されます。標高が低く気温が高いことから発酵が進みやすく、水色は深い赤褐色で深みとコクがある味が特徴。かつては「ルフナ」という名前で一つの産地に数えられていた地域が現在では行政区に応じて分けられ、南部州に属する地域を「ルフナ」、サバラガムワ州に属する地域を「サバラガムワ」として区別とされています。サバラガムワの一部にはミディアムグロウンに属する地区も含まれますが、大部分はキャラクターにおいて二つの産地に地域差はなく、製造方法によって異なるキャラクターが作られます。
ニューバトゥワンガラ FBOPF1, ルフナ ピーククオリティ 2024
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ニュービターナカンダ OP1, サバラガムワ ピーククオリティ 2024
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スリランカの茶園
「セイロンティー」の名前で親しまれているスリランカ産の紅茶。北海道の8割程度の国土でバラエティ豊かな紅茶が作られています。
スリランカの茶産地は南部の山岳地帯を中心に広がり、標高によって「ハイグロウン」(4000フィート以上)、「ミディアムグロウン」(2000から4000フィート)、「ローグロウン」(2000フィート以下)に分けられます。
ハイグロウンの産地にある茶園では、ダージリンと同様に今でも英国統治時代から続くプランテーション方式が多く採用されています。またプランテーションの茶園は地域ごとにいくつかの茶園を保有していることが多く、定期的にグループ内でマネージャーの異動があります。この異動に伴い作られる紅茶のキャラクターが変わることも珍しくありません。
プランテーション方式の茶園では、生産性の低下や労働者不足など、時代の移り変わりとともにいくつもの問題が浮き彫りになってきていますが、古くからの親しまれているセイロンティーの味わいを作り続けている役割を担っているのがこうしたプランテーションの茶園でもあります。
一方、ローグロウンでは茶樹の栽培と収穫を行う「自小作農」、収穫された生葉の集荷と販売を担う「グリーンリーフ・ディーラー」、それらを買い取って製茶をする「製茶工場」と、それぞれに役割を持った業者が存在しているのが大きな特徴です。ローグロウンでは「茶園」の多くは製茶工場の役割が中心で、自農の生葉を使うのは数%という茶園も珍しくありません。
近年ローグロウンのお茶は旧ソ連や中東を中心に人気が高く、高値で取引される上に収穫量も多いことから、ローグロウンで起業して成功している茶園も見受けられます。