マルヒ製茶
静岡県磐田市にあるマルヒ製茶は、静岡県西部の天竜川に隣接した磐田原台地で、土作りから品種、環境への配慮にも徹底したこだわりを持つ生産者です。この茶園で発酵茶を手掛ける鈴木英之さんは、台湾や中国の茶産地で研鑽を重ね、東洋紅茶の製法をもとに、お茶本来の味と香りを活かした紅茶を作っています。自ら「香りフェチ」と称する鈴木さんは多様な品種を育成しており、それらの品種特有の香りを引き出す製茶技術は国内随一。「プレミアムティーコンテスト」「日本茶AWARD」「国産紅茶グランプリ」などの国産紅茶コンテストで常に入賞し続ける生産者として知られています。
マルヒ製茶 『さえみどり』, 磐田 二番茶 2024
- ¥1,490
- SALE PRICE
- ¥1,490
-
- 単価
- あたり
マルヒ製茶 『香駿』, 磐田 一番茶 2024
- ¥1,490
- SALE PRICE
- ¥1,490
-
- 単価
- あたり
Image gallery
日本の茶園
日本の茶園は、ほとんどが緑茶製造を中心とする茶農家です。多くの茶農家が代々根付いた土地で緑茶を作り続けてきましたが、近年は緑茶の市場価格の低迷に伴い、現役世代を中心に緑茶と並行して紅茶を作る生産者が増えてきました。
紅茶が作られる時期は緑茶のシーズンとほぼ同じ。品種や園地管理によって収穫時期のタイミングを調整しながら緑茶と紅茶を作っています。
日本の茶農家の多くは家族経営です。インドやスリランカなどのプランテーションとは違い、園地から工場の生産ラインまで少人数で回せるように設計されており、多くの工程で機械化が進んでいます。
茶摘みもそのひとつ。海外の紅茶産地の多くは手摘みですが、日本の茶農家は紅茶製造においても機械摘みが主流です。摘採機を効率よく使うため茶畑に整然と並んだ畝が見られるのも日本特有の風景で、機械摘みのための技術や茶園管理が進んでいるのも日本ならではの特徴です。一部には海外の手摘みよりも綺麗な芽で作っている生産者も見られます。
一方で茶摘みは機械でできても、紅茶の製造には必ずしも緑茶の製造ラインが使えないことから、あらゆる工程で手作業が必要であったり、生産者自身の感性による判断が求められたりします。このため国産紅茶の品質やキャラクターは、産地や季節などの環境によって作られる特徴よりも、作り手の紅茶に対する知識や技術、そして熱意や探究心によるところが大きいと言えます。