シーヨク茶園
シーヨク茶園はダージリンの西端、ネパールと国境を接するミリク渓谷に位置しています。ミリク渓谷はシーヨクの他にタルボ、フグリ、ゴパルダラ、オカイティなどの茶園がある地域です。シーヨクはセリンボン、サマビオン、シンゲル等と同じグループの経営で、全ての茶園で早くからオーガニックに取り組み、一部茶園ではバイオダイナミック農法を導入するなど自然との共生を標榜しています。また従来は主に労働者層として雇用されることの多かったネパール系をはじめとした地元出身のスタッフを茶園マネージャーやスーパーバイザーとして経営に参画させるなど、地域コミュニティとの融合にも積極的に取り組み、長期的な視野で持続可能な茶園経営に取り組んでいるグループです。こうした経営姿勢はお茶の品質にも現れ、近年は安定して高品質なお茶を数多く輩出しています。
シーヨク FTGFOP1-AUTUMN DREAM, ダージリン オータムナル 2023
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シーヨク FTGFOP1-CH MUSK , ダージリン セカンドフラッシュ 2024
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シーヨク FTGFOP1-SEEYOK SILVER, ダージリン ファーストフラッシュ 2024
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ダージリンの茶園
ダージリンの茶業は19世紀中頃にイギリス人によってはじめられ、のちにベンガル人をはじめとした資本家に受け継がれました。茶園のオーナー企業の多くはビジネスの中心地コルカタにあり、一つの会社がいくつかの茶園を所有しています。
個々の茶園の運営には、現在でも英国統治時代にはじめられたプランテーション方式がそのまま踏襲されています。茶園が一つの「村」のような存在で、働く人は茶園の敷地内に住居を構え、同じ茶園内に医療所や学校などの施設もあります。
プランテーション方式の茶園で作られる紅茶は、トップであるマネージャーの知識や経験、統率力などの力量によるところが大きく、マネージャーが変わるとその茶園の味が大きく変わることがあります。また近年はマネージャーの世代交代に伴い、アドバイザーとして経験豊富な元マネージャーなどが就任しているケースも多くみられます。このアドバイザーの存在も茶園の味を左右する大きな役割を担っています。
マネージャーをはじめとした茶園の管理者層には、ベンガルやビハール、UPなど、ダージリン以外のインド北部出身の農業を学んだ人たちが就任することが多いようです。
一方、茶園の労働者の多くはネパール系です。現地に行くと、茶園の管理者と労働者との顔立ちが違うのがわかります。19世紀中頃にイギリス人がこの地で茶業をはじめる際に、労働力として多くのネパール人を移住させました。現在でもダージリンでは日常的にネパール語が使われています。
こうした構造を背景に、ダージリンではゴルカランド州独立運動があり、茶園経営の問題の一つにもなっています。