天の製茶園
熊本と鹿児島の県境、石飛(いしとび)地区にある天の製茶園。石が飛ぶほどの強い風が吹くことから「石飛」と呼ばれたそうで、八代海を望む標高500-630mの高台にありながら、鹿児島から吹く乾燥した風の影響を受ける地域です。
この地域は昭和の初めに開拓され、戦争で一時荒れてしまった茶畑を、戦後の開拓団で入植した人たちが再生したそうです。いろんな地域から様々な種類の茶樹を集めたことから、天野さんの茶園では在来だけで宇治や静岡など4系統、品種は30種もあります。
水俣病の影響で農産物が売れなくなった時期を経験したことから無農薬栽培がはじめられ、16年前からは無農薬無施肥の自然栽培を続けています。このことが結果として紅茶の製造に功を奏し、品種の個性が現れるお茶が作られるようになりました。生態系を意識し、なるべく自然な状態を保ちながら健康な茶樹を育てるのも天野さん独特のやり方で、茶樹の更新をしながら山間地としてはかなり広い10haもの茶園を管理しています。
天の製茶園 『さやまみどり』, 水俣 二番茶 2025
- ¥1,306
- SALE PRICE
- ¥1,306
-
- 単価
- あたり
天の製茶園 『たかちほ』, 水俣 一番茶 2025
- ¥1,306
- SALE PRICE
- ¥1,306
-
- 単価
- あたり
天の製茶園 『めいりょく』, 水俣 一番茶 2024
- ¥1,458
- SALE PRICE
- ¥1,458
-
- 単価
- あたり
Image gallery
石飛(いしとび)地区
標高600mの高台にある茶畑の向こうは鹿児島。石が飛ぶほどの強い風が吹く石飛地区は、鹿児島から吹く乾燥した風の影響を受ける地域です。
無農薬無施肥
16年前から続けている無農薬無施肥の自然栽培は、品種の個性が現れます。春になると健康な茶樹から元気な新芽が一斉に芽吹きます。
品種の宝庫
在来だけで4系統、品種は30種。様々な個性が味わえるのも魅力。製茶の前に品種の特性を見極めて、製茶工程のイメージを作ります。
山の環境作り
自然栽培のための環境作りから発想を得て、山の保全にも注力。昭和40年頃まで残っていた野焼きの後に自然に芽吹いた山茶を活用する活動も。
日本の茶園
日本の茶園は、ほとんどが緑茶製造を中心とする茶農家です。多くの茶農家が代々根付いた土地で緑茶を作り続けてきましたが、近年は緑茶の市場価格の低迷に伴い、現役世代を中心に緑茶と並行して紅茶を作る生産者が増えてきました。
紅茶が作られる時期は緑茶のシーズンとほぼ同じ。品種や園地管理によって収穫時期のタイミングを調整しながら緑茶と紅茶を作っています。
日本の茶農家の多くは家族経営です。インドやスリランカなどのプランテーションとは違い、園地から工場の生産ラインまで少人数で回せるように設計されており、多くの工程で機械化が進んでいます。
茶摘みもそのひとつ。海外の紅茶産地の多くは手摘みですが、日本の茶農家は紅茶製造においても機械摘みが主流です。摘採機を効率よく使うため茶畑に整然と並んだ畝が見られるのも日本特有の風景で、機械摘みのための技術や茶園管理が進んでいるのも日本ならではの特徴です。一部には海外の手摘みよりも綺麗な芽で作っている生産者も見られます。
一方で茶摘みは機械でできても、紅茶の製造には必ずしも緑茶の製造ラインが使えないことから、あらゆる工程で手作業が必要であったり、生産者自身の感性による判断が求められたりします。このため国産紅茶の品質やキャラクターは、産地や季節などの環境によって作られる特徴よりも、作り手の紅茶に対する知識や技術、そして熱意や探究心によるところが大きいと言えます。