シンゲル茶園
シンゲル茶園は最も歴史のある茶園の一つとされており、1871年に当時ダージリン最大規模の茶園として開設されました。場所はキャッスルトンやジャンパナ、マカイバリなどの名園がひしめくカルシオン地区。
この地には茶園が開設される前、1861年頃から英国人の手によって茶樹が植えられた記録が残っています。当初はこの土地に向く作物を探るため、茶樹に加えてコーヒーも植えられたそうです。茶園には今でも3000を超えるコーヒーの樹が残されています。
その後、この地域がお茶の栽培に適していることがわかり、1871年に正式に茶園が開設されました。当初植えられた茶樹は収穫量が減っているものの、今もなお高いクオリティを保ち、「ヘリテイジ区画」として特別に扱われています。
かつて国有化された際のメンテナンス不足から単位面積あたりの収穫量が激減した時期がありましたが、1999年に現経営傘下で有機農法が導入されてから少しずつ回復を見せ、自然との共生を目指す健康的な茶園に変貌を遂げています。現在はクローナルへの植え替えが20%近くまで進んでいます。
シンゲル FTGFOP1-STRAWBERRY FULL MOON, ダージリン セカンドフラッシュ 2025
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シンゲル FTGFOP1-HERITAGE, ダージリン ファーストフラッシュ 2026
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シンゲル AUTUMN SPL BLOOM, ダージリン オータムナル 2025
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テイスティングルーム
2019年に改装。現グループの傘下になり着々と設備の整備が進められています。
フィールドNo.9
茶園創設前に英国人の手によって植樹されたヘリテイジ区画「フィールドNo.9」
茶園内ホテル
茶園内に宿泊できるホテルを整備中。近年ダージリンの茶園では観光業との両立が課題となっています。
Mr. JP Gurung
シーヨクやシンゲル、セリンボンなどグループ全ての茶園のアドバイザーを務めるグルングさん
ダージリンの茶園
ダージリンの茶業は19世紀中頃にイギリス人によってはじめられ、のちにベンガル人をはじめとした資本家に受け継がれました。茶園のオーナー企業の多くはビジネスの中心地コルカタにあり、一つの会社がいくつかの茶園を所有しています。
個々の茶園の運営には、現在でも英国統治時代にはじめられたプランテーション方式がそのまま踏襲されています。茶園が一つの「村」のような存在で、働く人は茶園の敷地内に住居を構え、同じ茶園内に医療所や学校などの施設もあります。
プランテーション方式の茶園で作られる紅茶は、トップであるマネージャーの知識や経験、統率力などの力量によるところが大きく、マネージャーが変わるとその茶園の味が大きく変わることがあります。また近年はマネージャーの世代交代に伴い、アドバイザーとして経験豊富な元マネージャーなどが就任しているケースも多くみられます。このアドバイザーの存在も茶園の味を左右する大きな役割を担っています。
マネージャーをはじめとした茶園の管理者層には、ベンガルやビハール、UPなど、ダージリン以外のインド北部出身の農業を学んだ人たちが就任することが多いようです。
一方、茶園の労働者の多くはネパール系です。現地に行くと、茶園の管理者と労働者との顔立ちが違うのがわかります。19世紀中頃にイギリス人がこの地で茶業をはじめる際に、労働力として多くのネパール人を移住させました。現在でもダージリンでは日常的にネパール語が使われています。
こうした構造を背景に、ダージリンではゴルカランド州独立運動があり、茶園経営の問題の一つにもなっています。