井村園

井村園は島田市の中でも大井川中流域西側にある旧金谷町、旧東海道の間宿(あいのしゅく)菊川のすぐ近くにあります。東に大井川、西に小夜の中山峠という難所をひかえていることから、かつては宿場町として賑わった地域で、今でも所々に往時の雰囲気を残しています。周辺には中山峠、金谷坂、菊川坂などの急峻な坂が多くあることから、傾斜地が多く茶樹の育成に向く地域であることが窺えます。

150年以上続く井村園で主に紅茶を手がけるのは6代目の井村典生さん。就農して間もない2005年頃から紅茶作りを始めたそうです。今でこそ全国で多くの茶農家が紅茶を作っていますが、その中でも草分け的な存在と言えるでしょう。

井村さんと言えば、桃を思わせるフルーティーな香りの「ももか」が代名詞。他の作り手には決して現れない唯一無二のこの個性は、夏摘みべにふうきのウンカ芽、昼夜の気温差や深い霧が立ちこめる金谷の風土、そして緑茶の製造ラインを使った独特の製法により作られます。