セリンボン FTGFOP1-SUMMER ESSENCE , ダージリン セカンドフラッシュ 2026
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品種「P312」から6月15日に製茶されたセカンドフラッシュ。強く華やかな香り立ちを身上とするP312の個性が際立つお茶に仕上がりました。
摘み取られたセクションNo.20は、2002年にこの茶園ではじめてクローナルが植えられた区画。長年チャイナガーデンとして知られたセリンボンの新たな一面を切り開くキャラクターとして期待されているセクションです。
丁寧に揉み込まれた茶葉をじっくりと抽出すると、サンダルウッド(白檀)や香木を思わせる、ウッディでほのかにエキゾチックな香りが立ち上ります。深く重心の低い味わいの奥からは、薔薇のような華やかな香りがふっと開き、余韻へと静かに広がります。骨格のある深い味わいと、その中にひそむ可憐な香り——静と動が同居した、複雑で奥行きのあるロットです。
セリンボン茶園は、標高2500〜5500フィートの斜面に広がるダージリンの小規模茶園です。その名は、レプチャ語で「オレンジの木の地」を意味する「スルブン(Sulbung)」に由来します。かつては茶樹のすべてがチャイナ(中国種)という、名の知れたチャイナガーデンでした。いまもチャイナの古樹が育つ区画を園の最良とし、大切に収穫を続ける一方、2002年には園ではじめてのクローナルを植えるなど、伝統を守りながら少しずつ品種の幅を広げてきました。奇しくもこの2002年は、水野がはじめてダージリンの地を踏み、最初に訪ねたのがこのセリンボンだった年でもあります。t-breakにとって、縁の深い茶園です。
栽培は有機とバイオダイナミックによります。セリンボンが誇るのは、ダージリンでも希少な、実生(種から育てた苗)による大規模な植え替えへの取り組みです。新しく植えた茶樹が本格的な収穫に届くまでには8年から10年を要し、その間もじっくりと手をかけて育てます。若い樹はあえて摘採を控え、地中深くまで根を張らせる——干ばつや気候変動に負けない畑をつくるための、長い目で見た営みです。こうして育てた土と根が、この茶園ならではの落ち着いた香りと、深く厚みのある味わいを支えています。